ラブライブ! 2期4話見たので感想
いい感じに『school idol diary 矢澤にこ編』(以下sid)の要素をアニメ用に昇華させた回だったかと思います。
どういうことかというと、それはsidでは描かれていなかった矢澤にこの、周囲に対しての態度の変化が描かれていたからです。
ちょっとここでsidのおさらいです。
sidでは矢澤にこは本当の自分をひた隠しにする性質があるということが描かれていました。バストサイズのサバ読みから始まり、自分の家を知られたくないからと穂乃果たちから逃げたり、そういえばブログでμ'sメンバーをダシにして自分の引き立て役にしてたりもしましたね。こう書くとすごく下衆いですけど、『03章にこにこにー』を読めば、原因はアイドルへの憧れと、それにいまだ見合ってない自分とのギャップを埋め合わせようとしているところにあるのだなという風に読めます。
最終的に、sidでは、にこは風邪をひいてしまって、心配したμ'sメンバーに看病され、心の中でメンバーのことを大切に思うというところで終わっています。
アニメ4話でも似たような筋で話が進んでいきます。
μ'sメンバーから逃げるのも、本当の理由をなかなか言わないのも、家に押しかけられるのも、そしてラストのライブをμ'sメンバーにお膳だてされるのも、だいたい似たような展開です。
ただし、sidであった幼少期からのアイドルへの想いの代わりに、旧アイドル研究部での挫折へと焦点が当たっているのが、アニメ版ならではです。実際、過去の挫折の影響で自分を偽らざる得なくなっていることは、希と花陽の口から語られる通りです。
それでは、その問題に対してアニメ4話ではどういった解決策を用意されたのかというと、それは、にこが自分から気持ちを吐露するための場、つまりラストのソロライブです。
今までついてきた嘘をやめ、一人で頑張ることをやめ、これからは周囲のみんなと一緒に頑張っていくことを、にこは宣言します。
あれはそのためのライブなんですね。
過去の自分をおしまいにするための、そして宇宙ナンバーワンアイドルにこにーの、『卒業』ライブというわけです。
アイドルの卒業にライブはつきものですから。
ああ、そういえば、僕は過去記事でにこに向かって「アイドルが好きなら一人でやりゃあいいのに」みたいなこと書いたんですけど、やってたんですね。
スクールアイドル。
一人で。
うわーすごいですね。
……………………。
俺、先輩のことマジなめてました! ほんっとスンマセンっしたぁ!
はい、ここからカプ話注意。
1話のころから言いたくて、ずっとうずうずしてたんですけど、2期ほのにこの絡み多くないですか?
にこが穂乃果にやたらつっかかるし、穂乃果も穂乃果でにこちゃん連呼してるような気がします。
正直ここ4話までで1期13話分の絡み量は超えたと思うんで、もう後は一切絡まなくても満足なんですけど、いや、やっぱ絡んでほしいです。
そして今回の回想で明らかになったにこの過去!
本当にああいう過去があったんですね……。ばっちり想像していた通りでした。なんというかやっぱり穂乃果が1期終盤で経験したことに似ているように思えます。多少、こじつけくさいでしょうか。カプのことになると冷静に見れなくなる場合があるので、気をつけなければいけないなとは思います。
まぁ、僕に言わせると、4話冒頭でにこがいちごオレを飲んでいたのは、『いちご→穂乃果の好物→飲む行為→穂乃果好き好き』っていうメタファーであり、対比であり、制作側からのメッセージですからね。
これからもカプ関係については常に深読みのまなざしで見ていこうかと思います。