6月に読んだものの感想まとめ
今月読んだものの簡単な感想をまとめました。
読んだ順です。未読の方向けですが、多少のネタバレあり。
HOLY HOLY 1巻(菅原キク)
船が難破して、お嬢様学校に通う生徒たちがどこかの島に流れ着いたところから始まるサバイバルストーリーです。それだけでも、もはや詰んでる状況なのに、島には恐ろしい怪物がいるという追い打ちがかかってさらに絶望的です。次の巻のラストまで全員生き残っている未来が見えません。実際、1巻の最後ではもう半数以上が退場しています。どうやって生き残るのか興味が尽きません。
登場人物は女子高生ばっかりで、百合シーンもあります。しかし、せっかく出てきたカップルは早々と怪物の餌食になりますし、主人公とその幼馴染みは離れ離れになるしで百合を目的に読むと期待外れかもしれません。
それと話の都合上、かなりグロい描写があるので、それに耐えうる人だけどうぞといった感じです。
百合があったらラッキー程度に思ってます。普通に続きが気になります。
1巻のころと比べると作画や話の展開が、だいぶアニメ寄りになってる気がします。主に雪穂のキャラデザに顕著。
1stpvといい、アニメ第1期といい、コミック版といい、絵里の加入シーンというのはもうこのシーンしかありえないってのがコンセンサスなんですね。画的にも映えますし、やっぱいいですね。あのシーン。
話は、絢瀬絵里が加わりμ'sが9人になって『僕らのLIVE、君とのLIFE』をネットにアップするところまで。
コミック版はアニメとはまた違う筋立てになっているので、今後の展開が楽しみです。
正統派な感じの百合姫作品です。
そうだね、これぞ少女漫画派生の百合漫画だよねと勝手に思っています。
未熟な思春期時代の心理が、何気ないセリフで表現されているとこがポイント高いです。
繊細なタッチから生まれる儚い雰囲気が魅力的な作品群です。
vespa(大北紘子)
百合姫においては異色の世界観を持つ漫画です。
ファンタジー世界でやる百合ってのもいいですね。
収録は表題作のvespaとそのサイドストーリー、そしてそれらとまったく関係のない現代ものの「インソムニアガール」1編。
あとがきによると、この現代ものは女の子同士が恋愛的にうまく行ったとしてどうやって生きていくの? という疑問があったから書き始めたそうです。案外、この漫画家さんがファンタジーものばかり描くのはその辺に理由があるのかもしれません。
百合めくるお仕事(海月れおな)
シュールギャグ百合漫画の決定版です。
天然ボケなお姉さまとそのお姉さまのことが大好きな後輩が突っ込みを入れつつ、仲を深めていきます。
一応『百合めくる日々』からの続刊ですが、各話完結型の作りになっているので、この巻を先に読んでも問題ありません。
前半は『百合めくる日々』同様、学生生活の話で、後半はお仕事ものという構成。
ふと思ったんですけど、もしかしたらこのお仕事ものというジャンルって結構百合にあってるのかもしれません。
魔法少女すずね☆マギカ 2巻(GAN)
プロローグとキャラ紹介で終わった1巻から結構話が進んで、盛り上がってきました。結構面白いです。というか僕が読みたかった「まどか☆マギカ」の外伝漫画ってこんな感じのものだったんですよね。「おりこ☆マギカ」も「かずみ☆マギカ」も「the different story」も悪くないんですけど、アニメ設定にある程度沿ったうえでの、ほかの魔法少女たちの話も読んでみたいなと思っていました。アニメ放映から3年ほど経ってやっと出てきたって感じです。
もっとも、すずねが魔法少女を殺して回っている理由には、極端すぎるだろ! と思わず突っ込みましたが、まぁすずねも被害者だということでしょう。新キャラも出てきてまた新たな謎も見えてきましたし、次巻にも期待が持てます。
ラブライブ! コミックアンソロジー 2
公式が出すアンソロジーです。注意書きによると一応非公式だそうです。
どっちだよ!
μ'sの日常のひとコマを切り取ったような話多し。ギャグ寄り。
ラブライブ! は日常ものな展開もやりやすくていいですね。
余談ですが、にこの出番が異様に多く感じました。そして意外にも(失礼)花陽主役漫画が3つくらいあります。大躍進。